小説のアドバイス
最高ランク : 1 , 更新:
下記の話にアドバイスをお願いしたいです。
診断メーカー(https://shindanmaker.com/242953)からお題を拝借しています。また、サイトのシステムの都合上、字下げはしていません。
▼
【テーマ】「ハロウィン」「屋上」「謝罪」
友人に呼ばれて来てみれば、いつもは静かな夜の学校が騒がしい。そういえば、今日はハロウィンだったか。
人間たちが普段は忌避している妖怪たちを自ら招き入れる。「滑稽」以外にその光景を表す言葉を俺は知らない。
俺は人混みを抜け、屋上の扉を開いた。冷たい風が頬を刺す。高々と登る月は街の夜景によって明度を落とされている。
フェンスに背を預け、コンビニで買ったエナジードリンクの缶を開ける。このプシュッという音がたまらない。そうして甘い液体が喉を刺激する感覚を楽しむ。
「プハッ」
口から缶を離し、思いっきり息を吸う。至福だ。
一人で好物を満喫していると、キィと音を立てて扉が開いた。
「エナジードリンクは飲みすぎると体に悪いぞ」
「ボクは吸血鬼だからね。人間の身体の常識は通じないのさ」
顔を合わせて早々小言を言う友人に、俺は腕を広げて元気だと示す。すると彼、礼(れい)は呆れたように息を吐いた。
「ハロウィン、今年はできるように頑張ってくれたんだね。さすが生徒会長」
「僕は大したことはしていないよ」
「謙虚だねぇ。そこは誇ってもいいと思うよ。去年はハロウィンなんてしようものなら、火炙りだったからね」
この国──いや、世界の人間は魔物を嫌っている。
昨年は特に酷く、政府が魔物の掃討に乗り出したことで、人間と魔物の関係は最悪と化した。魔物はもちろん、その肩を持つ人間も片っ端から殺され、魔物たちもお礼とばかりに人々を襲っていった。まさに戦争である。
まぁ、魔物たちが長年に渡って人間たちに危害を加え続け、調子に乗りすぎた結果なのだから、こちら側の自業自得ではあるのだが。
今、去年の出来事が嘘のように人間たちとの関係は改善されつつある。礼は間違いなく、その功労者の一人だ。
「あの時はすまなかった」
礼は俺の隣に立つと謝罪を口にした。校舎の外を向いてフェンスに手をかける彼は俯いている。
「すまなかったって?」
「正義(まさよし)さんのこと……」
それは俺の育ての親の名である。戦争の際、最初の犠牲となった男だ。しかし、それに関して俺は彼が悪いとは思わない。
「あれはキミのお父さんがやったことだよ。キミとお父さんは別人だ」
「しかし……」
礼は何かを言いかけて黙る。俺もそれ以上は何も言わず、残ったドリンクを一気に飲み干した。
小説、読みました!
アドバイスすることがないくらい、素晴らしい作品だと思いました。
個人的には、『プシッ』ではなく、『プシュッ』かな?
userid1030
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